
よく「美声だね」と人から評価される歌い手さんは、実は「マスケラ」の響きを持っていることが多いです。
いや「マスケラ」ってなんやねんって話なんですけど、「仮面」を意味する単語でして、単純に感覚としてはお面をつけて喋った時のように顔面に響きを集約する発声の考え方です。
声の響きを顔面前部、特に鼻腔周辺や頬骨部に集約させる感覚を指ます。
マスケラ発声は、声道共鳴を最適化し音色を豊かにすると同時に、声の持続力や聴衆への通りやすさを向上させ、いわゆる「美声」になります。
1. 音響学的基盤
A 鼻腔および副鼻腔共鳴
一番注意しなければらないのは、マスケラは「鼻声」のことではありません。
過度な鼻音化をしてはいません。
鼻腔や副鼻腔を含む顔面前部の骨伝導・空間共鳴を利用し、倍音スペクトルを強調する働きのことを指します。
これにより、声が明るくなり帯域の増加が期待されます。
B 頭部共鳴との関係
マスケラはむしろ「ヘッドボイス(頭声)」と密接に関連します。
特に高音域では、頭蓋内での共鳴を前方(顔面側)へと意識的にシフトさせることで、声が響きやすくなります。
この際、声道内での共鳴点が安定し、過剰な喉頭圧迫を避ける効果があります。
2. 生理学的要因
マスケラを実現するためには、以下の要素がポイントとなります。
① 軟口蓋の挙上:咽頭腔を広げ、鼻腔との適度なバランスを取る。
② 喉頭の安定:過度に上がらず、柔軟な支えを保つ。
③ 顔面の共鳴感覚:鼻梁・頬骨・前頭部に「響きが集まる」感覚を伴う。
④ 息の支え:腹式呼吸による持続的な呼気圧が共鳴を安定させる。
これらを意識した技術的・個別の感覚的レッスンを指導者と一緒に考えながら行うと、多くの人がいわゆる「美声」に近づけるようになります。
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